昔、父に言われた言葉があります。

「伝わってなければ、会話したとは言えない。」

仕事をするようになってから、この言葉を思い出す場面が何度もあります。

「前にも言ったよね。」

「説明したはずなんだけど。」

「そんな話は聞いていない。」

話した側には「伝えた」という認識があり、聞いた側には「聞いていない」という認識がある。どちらかが嘘をついているわけではありません。

仕事をしていると、このすれ違いって結構あります。 どちらかが嘘をついているわけでもないのに、不思議です。

そもそも、どこまでいったら「伝えた」ことになるんだろう。

「伝えた」と「伝わった」の間には、思っている以上に距離があります。


例えば、こんな場面があります。

「もっと早く相談してほしかった。」

言った側には、理由があります。他部署との調整が必要だったのかもしれないし、早い段階なら一緒に打ち手を考えられたのかもしれません。

でも、受け取る側に伝わるのは、「もっと早く相談してほしかった」という要望だけです。

何が起きていたのか。なぜ早く相談してほしかったのか。次回は、どのタイミングで相談すればいいのか。

そこまでは分かりません。

少し言葉を足してみます。

「この案件は他部署との調整が必要だったので、途中で状況が分かると打ち手を一緒に考えられました。次回は、方向性に迷った時点で一度相談してもらえると助かります。」