プロジェクトを任せるとき、皆さんは何を期待しますか。

「自分で考えながら進めてほしい。」

そんな思いで仕事を任せる人も多いのではないでしょうか。

一方で、任された側はどうでしょう。

「期待されている。」そう感じる人もいれば、「ちゃんとできるかな」と少し緊張する人もいるかもしれません。

任された側にとって、新しい役割はうれしい反面、「どこまで自分で判断していいんだろう」「何を基準に進めればいいんだろう」と少し身構える瞬間でもあります。


私がこれまで見てきた中で、「もったいないな」と思う場面があります。

新しい役割を任された人が、最初は期待に応えようと前向きに取り組んでいたはずなのに、少しずつ自信を失っていく場面です。

最初は、自分で考えながら進めようとしていた人が、

「この判断で合っているだろうか。」

「ここで相談していいのだろうか。」

と迷うようになり、いつしか判断をためらい、何度も確認するようになる。

その姿を見て、周囲は「あの人は主体性が足りないのかもしれない」と感じ始めます。

一方で、任せる側は、「ここまで任せたのだから、自分で考えながら進めてほしい」と期待しています。

どちらの気持ちも、とても自然なものです。

でも、その変化は、本人の能力だけでは説明できないように思います。


目的と手法が、少しずつ入れ替わるとき

本来の目的 いつの間にか変わってしまう手法
任せて成長してもらう 役割だけ渡す
主体性を育てる 一人で抱え込ませる
信頼する 何も言わない
支援する 何でも手伝う
確認する 「確認した?」と聞くだけ
相談できる関係をつくる 答えを教えることが相談になる