生きる詩

知命 茂木のり子

他のひとがやってきて

この小包の紐 どうしたら

ほどけるかしらと言う

他のひとがやってきては

こんがらかった糸の束

なんとかしてよと と言う

鋏で切れいと進言するが

肯んじない

仕方なく手伝う もそもそと

生きてるよしみに

こういうのが生きてるってことの

おおよそか それにしてもあんまりな

まきこまれ

ふりまわされ