E6kXeF3VEAM1ArR.jpeg

社会人としての一年間の振り返り、三年目になりました。

いままで読んでいない方へ少し説明をすると、2018年10月にインターン先のスタートアップに入社して、今がちょうど3年2ヶ月になります。入社月が近いことと、自分の誕生日が近いこともあって、年の瀬に諸々の棚卸しをしてます。

また、私のように新卒でベンチャーに入った人や、就活を考えている人になにか与えられるものがあるといいなという思いでも書いています。

2020年の自分との比較

本年も比較します。去年「色々やり方を掴んで、解らなくとも調べるすべがある状態を作れるようになったと思う」と書いていたのですが、今年の年初はその過信を良い意味で裏切られ、上半期は四苦八苦してました。ただそれを乗り越えると、冷静に物事を考えられるようになり、去年より地に足がついている気がします。ボジョレー・ヌーヴォーの特盛レビューのような言葉尻になってしまうのですが、、それくらい今年上半期の自分には自信がある、と思いたい。去年の文章を読んでいると、根拠のない自信と少しの"ハイ"から高機能している錯覚してたようにも感じます。ただ、自分の足りない部分を補いながら、背伸びしながら改善することが、基本的な成長の過程なだけなのかもしれません。

伝えられていない人も多いのですが、去年の年初から経営管理業務が主務となり、若干ジョブチェンジしていました。上半期はなんとか追いつくように奮闘して、それなりの成果も得られたのですが、下半期は仕事も私生活も足踏みすることが多く。停滞期は停滞期なりに立ち止まったり、多く本を読んだりしました。(仕事関連から精神医学、人類学多め。おすすめあれば知りたい。)

他の社会人三年目の人にとっておそらく当たり前のことが、今年ありがたくも学ぶことができてラッキーでした。

2021年のトピックス

今年はワクチン接種やオリンピックなどの大規模な国家プロジェクトが動いていたかと思います。一企業で小さくもPMやっている身としては結構目を見張るものがあり、私だったらどうしてただろうかと常に考えさせられては、勝手に落ち込んだりしてました。その中で一番考えさせられたのは、「悪いことは起きないほうがいいのか」という問いでした。これはミスの正当化の話ではなく、情報が少ない中で決断をする時、仮説が間違っていた場合に根気強く軌道修正を行っていくという前提の上で、「悪いこと」を決断の分岐点としなければいけないという考え。この「悪いこと」を過剰に恐れて決断さえできなくなってしまっている場面を今年は多く目の当たりにした。

まるでエッチングの腐蝕作用のように浮き彫りになる課題に、都度何を決めて、変えていくか。その方が重要かつ私たちに唯一できることなのかもしれない。ただ、これも恵まれた環境にいる人間の妄言か。

それ以外に、今年は私の周りで様子が変わってしまった人が二人いました。二人とも年齢は違えど、せん妄の症状が出て、少し物を忘れや性格の変化がありました。この二人のことで、脳や精神のありかについてよく考えてた。物忘れをする祖母に対して寂しさを覚える母を横目に、「寂しさ」を覚えるということは何かの終わりや「無くなった」と近い感覚になっているのではと仮定しているのですが。祖母は祖母で無くなったのかというと、母からは違いは歴然で。程々の距離感のあった私は昔の厳しく指南してくれた祖母も、今の夢見がちに戦後の話をしてくれる祖母も、どちらも根底に若い子に遺産を残したいという同じ姿勢をしている人間に見えるので、また特に介護に手も焼いていないので彼女の行く末を気楽に見守っている。

「JUNKHEAD」という映画を早稲田松竹で見た。(好きすぎてDVDも買ってしまったので、借りたい人は連絡を。)「JUNKHEAD」の中の主人公は、記憶を無くしながらも、その時に最善と思える選択や交流をしていくんです。勝手に、そういう話だと思ってる。(※都合のいいように、一部切り取っています。)普段、私達はあまり変わっていないように感じるかと思うのですが、実際はしょっぱいものの後に甘いものが食べたくなったり、絶望を感じたかと思えば次の日には希望を持つ。今この瞬間に彼女も私も存在していて、二度と再現されない関係性を作っては塗り替えている。私の大事な人が色々忘れたり、変わってしまっても、その瞬間の彼女彼らと関わっていきたい、と思わせられる一年でした。

新社会人に向けて

今年は弟が社会人になります。就活中にあまり質量のあるアドバイスなんかはあげられなかったのだけど、代わりにここにためになりそうなことを箇条書きで。(新社会人の人向けに振り返りを書いているのに、アドバイスなど書いてきていなかった…)

・睡眠を第一に。

・イエス、ノーが言いやすい質問や提案ができると吉かも。

・悩む時間を減らす工夫を心がける。

・仕事は give&take なので、ステークホルダーを意識すること。